第53回 ~地域の健康を見守り続ける町医者の眼差し~

こんにちは、筧です。ここ十数年ほどでしょうか。「かかりつけ医(ホームドクター)」を持とう、という提唱・啓蒙活動がなされるようになって久しくなりました。皆さんにも、決まった「かかりつけ医」やいざという時に駆け込める病院がありますか?今回は、地域に根ざした開院と独自の試みを行なっている二人の医師について綴りたいと思います。一人目の医師は、呼吸器科・循環器科・外科の診療・往診をしている開業医のA先生です。温和な性格で、分かりやすく丁寧な診療から、地元の高齢者にも慕われている評判の先生です。

開業してからは、現代病や生活習慣病というテーマにも意欲的に取り組んでおり、主に禁煙治療・睡眠時無呼吸症候群治療・メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)のケアなどにも力を注いできました。多忙ななか、今も症例研究や若手医師の指導に余念がありません。もう1人の医師は、産婦人科医の女医をしているB先生です。B先生は、女性の立場に立った診察が定評で、生理痛で来院した患者に対し「生理痛外来問診票」を用意するなど、きめ細かい症状の分析や薬の処分を行っています。

妊娠・出産が絡まなければ、なかなか足を運びにくいという婦人科のイメージを払拭すべく日々奮闘しているパワフルな先生です。診療を受ける女性の負担を減らし、まず気軽に相談にきてもらうこと。そして生理痛や月経不順・更年期障害など、何か少しでも心配な事があれば、きちんと婦人科にかかるという習慣づけをしてほしいと、待ち時間の少ない完全予約制、診察室はプライバシーに配慮した個室というスタイルでクリニックを開院しています。2009年からは、「思春期外来」もスタートさせ、思春期の子どもたちの心身のケアの受入れも強化しました。

二人の先生に共通していることは、重い病気になってしまう前の「予病」の大切さ、つい日常の生活のなかで軽んじられたり、見過ごしがちな疾患・健康不安に対して警鐘を鳴らし、生活習慣を正しながら、長い目で付き合って改善を見守っていることです。対症療法で、すぐに効果が得られるばかりではありません。とても根気のいることです。しかしそれは、患者を思い、愛しているその家族、闘病を支える者たちへのサポートケアでもあります。

この両先生の人に対する眼差しの温かさは、職域を超えたこんなところにも・・・。A先生はボーイスカウト活動に長く従事され、子どもたちの指導者としてまたB先生は正しい性教育やピルの知識を知ってもらおうと学校や地域で授業や講演をするアドバイザーとしても活躍中です。地域の人々を見守り、次世代を育てることに力を注ぐ姿は、医師である前に、1人の人間として模範にしたい生き方だと感じます。

H24.5.4

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