第52回 ~原点にかえる仕事 存続する企業であるために~

こんにちは、筧です。会社の私の部屋には、カエルをモチーフにした置物やグッズが沢山あります。気に入ったものをぽつぽつと買い集めているうちに、私が好きなことを知っている友人からもお土産などで頂くようになり、次第に増えていきました。カエルは、その愛嬌のある姿もさることながら、「無事かえる」、「若かえる」、「金かえる」、「さかえる」など、その名前にちなんで様々な願いが込められた縁起物でもある動物です。私個人としては、「初心にかえる」、「原点にたちかえる」という教訓のシンボルとして、ふとした時に思いだせるよう、カエルグッズを身近なところに置いています。

私塾で経営学を学んだとき、「事業内容は社会や時代に合わせて変えていってもよいが、企業は永遠なり、で末永く存続する強い会社組織を作らなければならない」と教わりました。その私塾で、お世話になり取引もある魚介の仲卸業を営むA社があります。A社は創業100年の歴史を持つ老舗の魚屋。三代目となる現社長は、その看板を守りながらも、自社で卸した新鮮魚介を流通させた小売り、テイクアウト寿司の中食(なかしょく)産業での成功を足掛かりに、そこから一歩進んで、回転寿司・居酒屋という外食産業にも乗り出しました。魚屋だからこそ新鮮な海の幸を提供できる、という強みを活かした戦略です。

それが消費者からも注目され、現在では中部・関東にテイクアウトの店舗も含め約20店舗を展開しています。社長には熱い思いがありました。近年、若い世代の和食離れが進むなか、島国日本の独自の食文化を守りたい、ご飯を囲む家族の団らんを守りたい・・・そして、なによりも自分たちが卸した魚を最後まで見届けたい。鮮度のよいものの本当の旨さを知ってほしい。食べてくれる人の笑顔が見たい。原点回帰して、「魚」を通じて、何を売りたいか?を考えるなかで、このような総合流通の形態になったのだと、私に語ってくれました。

「魚」・「食」というテーマは変えずに、それを研究し、とことん考え尽くして、多方面からアプローチした結果ゆえの成功だと感じます。本業の仲卸で培った100年分の経験とノウハウが揺ぎない基盤となっていることも大きいでしょう。人材派遣業をしている弊社でしたら、変えてはいけないのは、やはり「人」というテーマです。どうやって良さを引き出すか、どのように素材を活かした運用・活用をするのか。自社の事業に対する誇りと自身と信念を胸に、どう時代を生き抜いていくか。新しい社会のなかで、どんな役割を担えるのか。皆さんが立ち戻る仕事の原点はどこになりますか?

                             H24.4.27

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