第48回 ~コミュニケーションツールの多様化と伝える力~

こんにちは、筧です。近年になって、ビジネスで使うコミュニケーションツールが変わってきました。携帯電話、メール、FacebookにSkype Twitter・・・。固定電話と郵便・FAX機だけで仕事をしていた時代が、なんだか遠い昔のようです。私もFacebookを使って、元気な経営者や異業種交流会で出会った仲間たちとのコミュニケーションを楽しんでいます。仲間の近況をリアルタイムで知れたり、手軽に情報交換が出来るツールとして、とても便利で新鮮です。ただ、自分が育ってきた年代のせいでしょうか。

どうしてもバーチャルなやりとり、という側面に少し違和感や物足りなさを感じるのも否めません。例えばの話、3月といえば入試の合格発表の時期でしたが、もしあなたが、自分の希望校の合格をお世話になった人や共に受験勉強を乗り越えてきた友人に伝えるとしたら、どんな方法をとりますか?どうやって伝えたいと思うでしょうか?絵文字や写真つきのメールで喜びを表現することもできます。けれども、やはりうれしさがにじみ出て隠しきれない弾んだ声や笑顔、それに対して返ってくる相手の手放しのリアクションや「おめでとう!」の言葉、ハグして背中を叩いてくれるその腕の確かな力強さなど、生で伝えた方が、伝える力も強くなり、相互が受ける感動も遥かに大きく深くなるのではないかと思います。

コミュニケーションツールが急速に発達した現代ですが、それと共に交通の便も随分と向上してきました。物理的な隔たりは軽減され、多少の手間暇、時間・費用を掛ければ、会おうと思って会えない相手は以前より、少なくなったのではないでしょうか。ですから、本当に大事なことを人と話すときには、私は今でも必ず会って、顔を見て直接やりとりするようにしています。メールや電話はそのアポイントをとるための副次的なツールとして活用します。離れた営業所には定期的に出向いてスタッフと言葉を交わし、その営業所の状態を肌で確認します。

目で見て、耳で聞いて、五感で知り得ることも多くあるからです。日本語では、人の手による書き文字を「肉筆」、人の喉からでる生の声を「肉声」と言ったりしますね。「肉筆」や「肉声」には、その人の人となりやその時の状況・心情が、目には見えない情報ですが雰囲気としてそこに添付されて、相手の元に届くように感じます。自分の心に焼き付いた言葉の数々を思い返してみても、そういった沢山の背景をともなってこそ、鮮やかに蘇ってきます。どんなにツールが多様化したとしても、ツールの便利さに溺れてしまったり、そのせいで行動力を弱めてしまっては意味がありません。コミュニケーションと格好良く言ったところで、生身の「人と人との付き合い」という大前提は普遍なのだから・・・。

 H24.3.30

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