第35回 ~心遣いは見える~

こんにちは、筧です。弊社はふだん企業向けの人材派遣業を行なっていますが、ここ数年、時折ご相談を受けて個人でのご依頼もやらせて頂くことがあります。一年ほど前、新築の家への家財道具の運び入れを頼まれて、スタッフ5人で作業を行ないました。依頼主は、ある仕事の関係で、不用品の処分をお手伝いさせて頂いた際の現場責任者の方です。

畑違いの仕事の打診を不思議に思い、依頼理由を訊ねたところ、「実は、引越しには苦い思い出があるんです。今の家に越してきた時、大切にしていた家具を業者の人に傷つけられてしまって・・・。向こうもプロだから、あっという間に済んだけれど、手馴れているというより、やっつけのような感じでガッカリでした。でも、前の不用品の時、リバースさんは限られた時間内でも一つ一つ確認しながら物をよけて、運ぶときも神経を使ってやってくれていたから、もし個人的にお願いできるならと思ったんです。」と言われました。

作業当日、搬入を終えた後、私宛に御礼の電話を頂きました。「あんなに丁寧にやってもらえると思わなかったです。引越し屋さん以上の引越しをしてもらいました。また何か困ったことがあったら、助けて下さいね。」その依頼主の方の言葉が有難くて、胸が熱くなりました。確かにうちのスタッフは、引越しの専門的な業務経験があるわけではありません。しかし、建築現場での資材運び、コンテナの輸送・運搬・製造業でのライン作業など、各自がそれぞれの現場で覚えたことを応用して、チームで取り組むことが出来るのが強みです。

自分が頼む側だったらどうだろう?と想像し、考えられるメンバーなのが誇りです。「いい仕事とは何か?が分かっているのが、本当のプロだぞ。」とスタッフにいう事があります。相手の立場に立った心遣いと、自分の持てる技術を活かせる応用力があれば、スキルを超えた仕事ができる。そのことを再認識させてくれたスタッフ達の頑張りでした。三月、震災直後に流れたACジャパンのCMが巷で反響を呼びました。

「『こころ』はだれにも見えないけれど/『こころづかい』は見える/『思い』は見えないけれど/『思いやり』はだれにでも見える。」元となった宮澤 章二さんの詩「行為の意味」では「それは人に対する積極的な行為だから」と続きます。引越しの件がきっかけで、その地域一帯でご近所の方からも軽作業をちょくちょく任されるようになりました。家の中にあがらせてもらうような個人の依頼は、信頼なくしては難しいもの。仕事の評価が目に見えて返ってきます。見えても恥ずかしくない心で臨み、心遣いの滲む仕事ぶりで応えていきたいのもです。

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