第24回 ~起業当初、心の支えとなった一言~

こんにちは、筧です。先回の結婚式のエピソードでは、お世話になった人への感謝ということをお話しました。人生の節目に立ってこれまでの歩みを省みたとき、この人との出会いがなければ今の自分はなかったのではと思えるキーパーソンが誰しも一人や二人いるのではないでしょうか?私自身も、社会に出て、仕事を覚え、また経営者となるなかで、師と仰ぐメンターとの出会いがあり、そして一緒に仕事をしながらリーダーとしての心構え・舵取りの指針を教わった先輩社長たちがいました。今回からは、そんな私のキーパーソンについて綴ります。

それはまだ会社を立ち上げて2.3年目のころのことです。当時は人材派遣業ならではの多種多様な発注元のニーズに、小規模の会社ながら、対応できるようになろうと、とにかく必死でした。人手も足りないし、スタッフの割り振りをするにも、まず自分が現場を知らなくては出来ないので、昼間は工場のライン、夜は卸市場のリフト作業と休みなく現場に出て、がむしゃらに働きました。

会社としての信用を得るため、社内スタッフの教育を強化しようと着手したのもその頃です。でもスタッフのなかに、それを快く思わないメンバーがいました。会社を作るから、うちで仕事をやらないかと声をかけた仲間達でした。友人同士という甘えからでしょう。自分は優遇されてしかるべきだ、そこまで指示されたくないという不満を漏らして、協力を得られなかったのです。そのことに頭を悩ませていたあるとき、取引先の市場の仲買の社長から電話がかかってきました。「今、お前のところの社員のAとBがうちに来ているぞ。」それは私に反発していたメンバーでした。嫌な予感を覚えながらも、状況の飲み込めない私に、社長は続けました。「こいつらは、お前の会社のスタッフを引き抜いて独立するそうだよ。今請け負っている仕事を破格で引き受けるから、自分のところに変えてくれと言ってきている・・・。」二人が提示した金額は発注元としては魅力的な価格だったと思います。

社長は電話口の向こうに同席している二人に向かって言いました。「だがなぁ、俺はたとえ半額以下でやると言ってもお前らに仕事を譲るつもりはないぞ!俺は単にリバースって会社に仕事を受注しているんじゃない、現場で夜も眠らずにやっている筧の会社だから見込んで任せてるんだ!」普段は多くを語らない社長が、そう怒鳴るのを聞いて、私は胸が熱くなりました。この一件は会社の危機でもありましたが、一生懸命勢いを持ってしゃにむに頑張れば、それを必ず見てくれている人がいる。だからこそ、なんとしてでも会社を軌道に乗せてやる!と心の支えになった一言でした。

                                           H23.9.22

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