第50回 ~人材教育で強い会社を作る~

こんにちは、筧です。4月に入り、新入社員の入社式を終えた企業も多いかと思います。社内外での教育研修が組まれることが多いのもこの時期ならではですね。よく人材教育を語るとき、当て字で4つの「じんざい」という例えがあります。「人財」はモチベーション、スキルがともに高く、企業の方向性を理解し、成果を上げられる人、「人材」は、モチベーションは高くないが、職務遂行のスキルはあり、言われたことをきっちりこなすことができる人。「人在」は、モチベーションが低く、職務遂行スキルも不足しているため、言われたことを言われた通りにやるだけの無益の人。そして、「人罪」は、モチベーション、スキルともに低く、また不平不満を言って周囲のモチベーションまで下げてしまうような人。

新人研修とは、ざっくり言ってしまうと、新入社員にモチベーションやスキルを底上げする機会を与えて、将来的に「人財」となるよう企業が主体となって育成するものです。受講者によっては、研修というと苦手に感じたり、抵抗がある人も多いようですが、仕事の質を上げるためのものですから、自己投資しなくても会社が経費を負担して行なってくれることに感謝して、自分を高めるチャンスと思い、積極的に取り組んでみてほしいと思います。弊社の取引先のなかに、パチンコなどの遊技機部品の総合メーカーA社があります。かつて売上が十数億だったのを10年で100億超の会社にまで急成長させ、今は海外支社も設立している会社です。

そのA社は、組み付け業界においてトップレベルでの品質保持や実績を誇っていますが、事業の拡大とともに、人材育成にも力を入れてきました。春・夏2回に渡って行う新人研修、幹部研修、そして女性スタッフの接遇研修のほか、全社員規模での海外視察を行ったりと、働いているスタッフのよりよい刺激になるような試みが常に行なわれています。社長曰く「企業は絶えず人ありき。企業の成長は、人の成長あってこそなんだ。人が育たなくては、企業はそれに振り回されてしまうことになる。」会社の成長スピードについて来られるスタッフを、手をかけて育てるということを大切にしているのが分かる言葉でした。

ご縁あって、私の知人の接遇講師もご紹介させて頂いていますが、「あんなに気持ちよく、皆さんがいきいきと研修をうけてくれる会社は珍しいですね!」と担当の講師がびっくりしていたほどでした。スタッフ側もまた、教育研修の意義を理解して、前向きに取り組む社風が確立しているのです。下請会社や関連会社の表彰制度も設けているA社。その教育魂は、垣根を超えて広がっています。

 H24.4.13

第49回 ~自分にとってのパワースポット 京都~

こんにちは、筧です。4月に入り、桜の開花宣言もちらほらと耳にするようになりました。もうすぐ春の行楽シーズン到来です。この中部圏からのアクセスもよいので、京都まで足を伸ばすという方もいらっしゃるのではないでしょうか。私も仕事を片付けた平日にふらっと日帰りで京都までドライブするというのが、近年のリフレッシュスタイルのひとつになっています。車を走らせて1時間半ほど。午前中に京都入りして、少し早いお昼をとるのにまずは南禅寺方面へ。老舗の豆腐料理のお店で湯豆腐を頂き、お腹を満たしたところで、そこからさらに少し移動して、東山区の京都霊山護国神社へと向かいます。

高台寺に近い、この神社の参道の中腹には、坂本龍馬と中岡慎太郎の墓が残っており、20代のころに司馬 遼太郎の『竜馬がゆく』を読んでから大の龍馬ファンになった私は、ここに立ち寄ってお墓参りをするのがお決まりのコースとなっています。墓前で手をあわせて、静かに黙想します。幕末の偉人の前で、自分の抱えている課題と向き合い、自らに問いかけるひと時。壁にぶつかってモヤモヤしている時でも、ここが男としての踏ん張りどころ!とでもいうように、なんだか前に進む勇気をもらえるので、私にとってのパワースポットとも言える場所です。

暫く滞在してから、「維新の道」を通って八坂神社や祇園の方まで下っていきます。馴染みのちりめんじゃこ屋さんに顔を出して若旦那と語らったり、季節によってはライトアップを見に行ったり。あとの行き先は、その日の流れで自由気ままに決めてゆきます。行きあたりばったりの旅では、味わい深い出会いもあります。細い路地を歩いていて、ひっそりと佇んでいるお店に出会うと、興味が湧いて、引き戸を開けて中に入ってみたくなるのが私の性分。京都の街の中で、地元の人の生活に根ざした雰囲気があって、「ここは観光客が遊びに来るお店じゃないよ。」というオーラが出ていると、ますます気になってしまうのです。

そうやってお邪魔したお店で、店主や店番のおばちゃんと話をしているうちに、「ちょっとやってみるかい?」と言って、八ッ橋を焼く体験をさせてもらったり、漬物を糠から抜いて洗うのを手伝わせてもらったりということもありました。職人の手仕事に触れることで、仕事との向き合い方や時代に媚びない堅い商売を守り通す姿勢など、学ぶことが多々あります。日本人としての和の心を意識したり蘇らせてくれるのも京都です。伝統や文化・歴史が、時間を超えて脈々とその土地に息づいているのを感じます。「不易流行」という言葉がありますが、京都はまさにそれを体現している場所ではないでしょうか。思い立ったら吉日です、「そうだ、京都に行こう。」みなさんもこの春、いかがですか?

H24.4.6

第48回 ~コミュニケーションツールの多様化と伝える力~

こんにちは、筧です。近年になって、ビジネスで使うコミュニケーションツールが変わってきました。携帯電話、メール、FacebookにSkype Twitter・・・。固定電話と郵便・FAX機だけで仕事をしていた時代が、なんだか遠い昔のようです。私もFacebookを使って、元気な経営者や異業種交流会で出会った仲間たちとのコミュニケーションを楽しんでいます。仲間の近況をリアルタイムで知れたり、手軽に情報交換が出来るツールとして、とても便利で新鮮です。ただ、自分が育ってきた年代のせいでしょうか。

どうしてもバーチャルなやりとり、という側面に少し違和感や物足りなさを感じるのも否めません。例えばの話、3月といえば入試の合格発表の時期でしたが、もしあなたが、自分の希望校の合格をお世話になった人や共に受験勉強を乗り越えてきた友人に伝えるとしたら、どんな方法をとりますか?どうやって伝えたいと思うでしょうか?絵文字や写真つきのメールで喜びを表現することもできます。けれども、やはりうれしさがにじみ出て隠しきれない弾んだ声や笑顔、それに対して返ってくる相手の手放しのリアクションや「おめでとう!」の言葉、ハグして背中を叩いてくれるその腕の確かな力強さなど、生で伝えた方が、伝える力も強くなり、相互が受ける感動も遥かに大きく深くなるのではないかと思います。

コミュニケーションツールが急速に発達した現代ですが、それと共に交通の便も随分と向上してきました。物理的な隔たりは軽減され、多少の手間暇、時間・費用を掛ければ、会おうと思って会えない相手は以前より、少なくなったのではないでしょうか。ですから、本当に大事なことを人と話すときには、私は今でも必ず会って、顔を見て直接やりとりするようにしています。メールや電話はそのアポイントをとるための副次的なツールとして活用します。離れた営業所には定期的に出向いてスタッフと言葉を交わし、その営業所の状態を肌で確認します。

目で見て、耳で聞いて、五感で知り得ることも多くあるからです。日本語では、人の手による書き文字を「肉筆」、人の喉からでる生の声を「肉声」と言ったりしますね。「肉筆」や「肉声」には、その人の人となりやその時の状況・心情が、目には見えない情報ですが雰囲気としてそこに添付されて、相手の元に届くように感じます。自分の心に焼き付いた言葉の数々を思い返してみても、そういった沢山の背景をともなってこそ、鮮やかに蘇ってきます。どんなにツールが多様化したとしても、ツールの便利さに溺れてしまったり、そのせいで行動力を弱めてしまっては意味がありません。コミュニケーションと格好良く言ったところで、生身の「人と人との付き合い」という大前提は普遍なのだから・・・。

 H24.3.30

第47回 ~感心、感動 伝えると忘れにくい~

こんにちは、筧です。先週参加したビジネスセミナーの内容がとても得るものが多かったので、社内スタッフやまもなく社会人となる二人の息子たちとも共有化しました。こういった有益な話だけではなく、仕事のやり方・手順というのもそうですが、見聞きをしてインプットしただけでは、実践できる水準に至るほど、なかなか定着までしないものです。自分の中で咀嚼して要点を絞り、順序立てて人に話したり教えたりするアウトプットの作業をしてみると、自分の理解度がいかほどか計られたり、さらに整理して落とし込めるものではないでしょうか。

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第46回 ~人情女将の温かさ~

こんにちは、筧です。私が長年お世話になっている人で、錦の割烹料理店を営む女将さんがいます。接待や会食など仕事絡みで立ち寄る以外にも、正月のおせち料理を毎年お願いしていたり、家族ぐるみでのお付き合いが続いています。お店に入れば、まずぱっと目に付くのが、格式のある大きなカウンター。そして、活気のある板場です。きちんとしている感じが伝わってきますが、決してお客を窮屈な気分にはさせない、とても雰囲気のよいお店です。テーブルを回ってご挨拶しているのがこの店の名物女将。

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